歯列矯正歯科・歯並び治療に関する疑問や質問にお答えするQ&A

矯正歯科Q&A

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矯正歯科Q&A

  • 1 Q&A

    矯正学会認定医・指導医・専門医とは?

    矯正歯科医になるのには、大学歯学部を卒業後、さらに最低でも数年専門的な習練と経験が必要と言われております。客観的にみて、少なくとも500症例、できれば1,000症例以上の経験がある矯正歯科医、矯正学会認定医、指導医、専門医、専門歯科医院にて治療を受けるのがより安心ではと存じます。

    ※ 多くの矯正歯科学会では、専門的な習練を受け一定レベルに達した歯科医に矯正学会認定医、専門医、指導医の資格制度を設けておりますが、一つの選択基準や目安にはなります。

  • 2 Q&A

    矯正歯科への相談の仕方は?

    歯ならびに不安があったり、学校検診で不正咬合と指摘されたら、治療するしないはともかく、まず矯正歯科医に相談して下さい。その時には、必ず患者さんご本人を診察させて下さい。

    当院のシステムは、初診相談において、患者さんを簡単に診察して、治療が必要かどうか、必要ならば、治療開始時期、治療方法、矯正装置、治療期間、治療費についてのおおよその説明をします。その後患者さんからの質問があればお受けします。

    相談、説明の後、治療の意志をお聞きして了承の後、精密検査診断、治療と進めて行きます。

    ※ 治療するかどうか、すぐに決まらない場合は、本人を交え、ご家庭で相談後、納得の上で治療の申し込みをして下さい。

    ※ 個々の詳しい説明は、精密検査の後になります。

  • 3 Q&A

    矯正治療を始める最適な時期は?

    いつ治療を開始するのが一番よいかは、ケースにより一人一人異なります。また、矯正治療に年齢制限はなく何歳からでも治療はできます。但し、年齢により、いろいろな制約が出て来ますので、早めに相談下さる方が安心です。

    ※ 親知らず(智歯)以外の永久歯を抜かないいわゆる非抜歯治療を希望する場合には、その可能性を専門家がしっかり見極めた上で、小学校の低学年の比較的早期から矯正治療を開始することもあります。

  • 4 Q&A

    矯正の治療期間は?

    治療期間は一人一人、ケースや年齢により異なります。

    矯正治療では、あご関節や歯ぐきに適応させながら、害のない弱い力でゆっくり歯やあごを動かします。

    そのため、短かくて6ヶ月、普通のケースで1年半から3年、難しいケースでは、数年を要する事もあります。

  • 5 Q&A

    矯正の方法や装置とは?

    歯やあごを移動する方法や装置は、何種類もあり、症例や歯ならびの状態、あごの形態、成長度合や年齢、装置への協力度や患者さんの希望などにより選びます。

    装置の中には、取り外しのきくもの、固定式のもの、あごの骨自体の成長を助けたり、逆に止めたりするものなどもあります。

    矯正装置の中で、現在最もよく使用され、また歯の移動がスムーズで確実なのがマルチブラケットシステムです。一本一本の歯の表面にブラケットというボタンのような金具をくっつけ細い矯正用の針金を用いて動かす方法です。

  • 6 Q&A

    通院の方法は?

    通院は4週間から6週間に1回の通院で十分です。1回の所要時間は、通常10分から20分です。但し、最初に矯正装置を装着する時のみ、30~60分前後必要です。後戻りを防止する保定期間に入った場合や、観察中は、3~12ヶ月に1回の定期検査で結構です。

    ※ 約束の日に必ず通院して下さい。予約の日時は、必ず守って下さい。予約当日の直前キャンセルや無断キャンセルは、ほかの患者さんの迷惑となるばかりでなく、予定どうり治療が進みません。

  • 7 Q&A

    器具の消毒が心配なのですが

    当院では、治療に使用する材料、鉗子、装置、器具、機器類等の滅菌消毒には万全を期しており、一人一人完全消毒済みか使い捨てのものを使用しておりますので、安心して治療をお受け頂けます。

  • 8 Q&A

    矯正歯科治療の費用・料金は?

    矯正治療は、健康保険が適用されません。治療費は全額患者さんの自費負担となり、消費税の対象となります。但し、税における医療費控除を受けられます。当院では、治療費を全国の私・国公立大学付属病院における矯正治療費を基準にし、納得の行く治療費で良質な矯正治療が受けられるように配慮しております。

  • 9 Q&A

    矯正歯科治療の途中で転居(転医)する場合は?

    矯正治療は、ある程度の期間が必要ですので、矯正治療期間中に転居される場合もあります。その場合には、転居先での矯正の先生に治療の継続依頼をし、治療費は、当院規程表に基づいて清算(返金、追加)を致します。

    ※ 当院規程表は、矯正学会の論理規程に基づいて設定しております。

その他のよくある質問

矯正治療費が先生により違うのはなぜですか。一般の歯科と専門医との間に技術的な差がありますか?

専門的な訓練を5年以上受けた歯科医、例えば認定医や専門医であり、かつ一定のレベル、目安として症例数が1,000症例~1,500症例以上、 臨床歴10年以上に達している先生であれば、治療技術的に大きな差はなく、治療結果 にも差がでる心配はないと思います。

治療技術が一定レベル以上であれば、よりよい治療結果(完成度)を得るには、患者様の意欲と協力度や自助努力がより重要になります。また、治療費が高いからといって良い治療とはいえず、また高いからといって治療の質や結果を担保するものではありません。

治療費の違いはあくまで、その先生の治療に対する考え方の違いや経済状況を反映しているものと思います。

どうして初診料が必要なのですか。無料の医院もありますが?

より多くの患者様を手っ取り早く集める事を優先して、相談料を無料としている歯科医院と、一方、より多くの方が相談を受けやすいようにと考えて無料にしている歯科医院もあります。

私共では、初診時に視診、触診、打診等の審査をし、治療が必要か否か、必要な場合には治療に関する説明と相談にたっぷりの時間(15~30分)をとって詳しく客観的に評価を行います。そして、その場で患者様一人一人個別に簡単な所見書をお渡し致します。

その時間と消毒、消耗品等の経費が、治療中の有料患者の負担とならないよう実費をご負担頂いております。(2,000円+消費税)

逆に、相談料を無料にすると、その分の時間と費用を治療中の患者様が負担することにもなり不公平であり、私共では治療中の患者様を優先に設定しております。

歯科医により、言うことや見解が違うのですが?

専門家の間で色々言うことが違うと、患者様は困惑するのは当然のことと存じます。

「違うこと」の主な点は①に治療開始時期、②に治療器具、③に方針、特に永久歯を抜歯して治すか、抜歯しないで治すか、そしてどの歯を何本抜くかだと思います。

一人一人の顔が違うように①②③は異なって来るのは当たり前ですが、同一患者様に対しても、上記①②③が先生により異なることがしばしば起こっています。

なぜそのような事が起こる理由は、臨床経験や症例数が一定レベルに達していない先生とのギャップから起こることもあります。矯正治療計画や方針は、骨格、筋肉、成長状態の分析、不正状態を治す方法、手段、装置に対する知識や経験を十分に持っていることから樹立できるのであり、例えば、より簡単な装置である「床矯正」や「透明装置」の知識や経験しかない先生は、最も効果的なワイヤーの装置や別の方法があるにも拘わらずその治療計画を立てられないので、当然言うことは違ってきます。また、抜歯症例を治す技術があるかないかにもよって、診断や治療方針が異なることがあります。

一つには、矯正治療学は、まだ不確実な面、エビデンスに乏しい面、未解決、不明な問題、数字や公式で表せない面も多くあり、答えが複数あるということにも原因があります。

加えて、矯正治療は、生命に拘わる治療ではないので、教科書的なゴール(治療後の状態)と異なって患者様の希望や協力度を含めた諸条件に合わせた上での最良のゴールを目指さざるをえないことも多くありますので、必ずしも同一の見解や方針にならないこともあります。

歯科医により抜歯治療の診断だったり、非抜歯治療の診断だったりするのですが?

この問題は、各種学会、発表会等においても矯正歯科医の間で意見が異なるところです。

一定レベルに達している先生であれば、どちらの治療も可能でしょうし、原則的に永久歯の数は減らさないよう計画を立てると思います。

その分岐点は、抜歯でも非抜歯でも、治療後の結果が同じ程度になるかどうか。また、非抜歯治療の結果、仕上がり状態や完成度の一部が劣るのであれば、その点を犠牲にしても歯の本数を減らさない方が抜歯を上回るメリットや価値があるか否かの見極めです。諸条件が同じの同一患者を抜歯で治すか非抜歯で治すかで、治療後の歯並びや状態がかなり異なる結果にもなることもあります。

抜歯、非抜歯また抜歯部位、抜歯本数により、安定性、歯や口元の突出感、全体の状態、角度、かみ合わせ、笑った時、会話時を含めた歯や歯茎、歯並び全体の見え方、治療後の加齢変化等まで違って来ることがありますので、主義や好みではなく、専門家の知識・経験・視点でしっかり分析、見極めた上で、抜歯か非抜歯治療か、そして抜歯部位、本数を決める必要があります。

何が何でも歯を抜かないことを優先して治療に当たる先生、逆に抜歯を前提に治療に当たる先生もおりますが、何が何でも抜歯(抜歯原理主義者?)、何が何でも非抜歯(非抜歯原理主義者?)で治療するなど片寄った、柔軟性のない診断や治療をしたり、専門家としての見地を忘れ、結果や安定性を考慮せずに単純に患者様の要望のみを聞いて治療を計画するのは避けたいものと思います。

※ 事前にその矯正歯科医院の症例数や抜歯治療率を聞き、さらに類似症例の治療例を提示してもらうとより確かで安心と存じます。

※ 私共では、大学病院での抜歯率の調査等から、日本人において、全体の中で抜歯する率がおおよそ50~70%が片寄らない妥当・公平な診断と治療を行っている矯正歯科医の目安ではないかとの私見を持っております。

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